相撲の技術は、通常、相手の力を逆に利用します。相手が力を入れる瞬間こそ、その力を逆に利用するチャンスです。ボクシングも、相手の選手が攻撃に入ったときに、その方向を的確にキャッチして反撃すると、攻撃をしかけてきた相手が逆にノックダウンされてしまいます。
このように、悪魔がいつ信仰生活の隙を狙い攻撃をかけてくるか分かりません。意欲に溢れ、あせるときほど悪魔にやられてしまう可能性があります。早天礼拝に行こうと決めたときも、悪魔がしかけてくるかもしれません。「寒くないか?外は雪がたくさん降った。今度行ったらどうだ。」悪魔は常に「~しよう!」と決心する隙間に乗じてしかけてきます。「忠誠しよう!」と思ったとたん、悪魔の謀りごとにかかって、かえって誘惑に陥ることもあります。いつも、頑張るだけで信仰生活をよくすることができるというものではありません。陥れようとする敵の策略があるという事実を直視しなければなりません。
悪魔の策略に騙されてはなりません。悪魔は、その人の好みを把握して、子供の頃から身についた習慣や考えもよく知っています。一度悪魔に捕まると、死ぬまで誤った習慣に引きずられるようになります。本人はその事実を知らないままでです。
悪魔は暗闇の主管者であり、私たちが全く気づかないようにひそかに習慣という名で動いています。信仰生活に敗北したときに、あれこれと言い訳を言い、自分自身を合理化することは、結局自分を殺そうとする敵である悪魔を助け、かくまってやることになります。
悪魔の働きは、絶えず人間の欲望を満たし、すべての環境を動員して私たちの弱さを攻撃します。私たちは、悪魔がどのように挑んできても揺るがないよう、しっかりと立たなければなりません。初めからまるっきり自分の弱点を治め、自分の魂を守らなければなりません。これが自分の魂を愛することなのです。
ユン・ソクジョン担任牧師
教会新聞425号(2015-03-07)から抜粋しました。