[世界は今] [インド、オディシャ州 聖殿建築、献堂礼拝]
迫害の地の真ん中で、イエスの血を伝える教会立て
わが教会で派遣したジボン牧師が担当する教会で
散りぢりになった信者たちを集め、迫害を乗り越え強い信仰者になるように
<写真の説明>オディシャ州ピリガダバプテスト教会の全景
インドでも、キリスト教迫害が最も深刻なオディシャ(旧オリッサ)州、カンタマル地域の真ん中に、
神を礼拝する教会がそびえ立った。
去る3月12日(水)午前11時、オディシャ州、ピリガダバプテスト教会(Pirigada Baptist Church)は、聖殿建築献堂礼拝をささげた。延世中央教会が全額支援して建築された
ピリガダバプテスト教会(ジボン担任牧師、延世中央教会派遣)は、敷地225坪、建物68坪で、
2008年オディシャ州のキリスト教迫害により、教会300カ所が崩れ、牧師8人が命を失って以来、
オディシャ州に初めて建てられた教会の建築物である。
献堂礼拝当日は、警察官がジープに乗って来て、起こりうるかもしれない襲撃に備えた。献堂礼拝に参加したオディシャ州のバプテスト教団側の関係者は、「迫害を受けたオディシャ州の真ん中に教会建物が立てられたのは想像もつかなかった事」とし、「今回の聖殿建築により、他の地域にも主の教会が立てられるだろうという希望とビジョンを示した」と述べ、環境を乗り越えた神の働きに驚きを
禁じ得なかった。
献堂礼拝当日、延世中央教会を代表して、ユン・デゴン副牧師が説教を伝え、インドに向けた主の
みこころを伝えた。ユン・デゴン副牧師は、「イエスさまは罪の下で滅ぼされる人間に罪が贖われるように恵みをいただいたので、恵みを受けた者であれば、イエスさまが命じられた福音を宣べ伝える
使命を、全うすることに生涯を尽くさなければならない」と伝え、「ピリガダバプテスト教会が、
ただ魂を救うことに用いられる教会になってほしい」と伝えた。
ユン・ソクジョン主任牧師も「イエス・キリストの福音を宣べ伝えることに生涯を尽くして労苦して
ください。主が教会を与えてくださったので、ただ魂を救うことに用いられる教会になることを願う」と
ユン・デゴン副牧師に伝えた。
<写真の説明>聖殿献堂礼拝でユン・デゴン副牧師がメッセージを伝えている
献堂礼拝に、信者150人余りと区議会議員が参加し、聖殿建築を祝った。特に地元の信者が
特別賛美を捧げ、神に栄光をお返しした。
ピリガダバプテスト教会は、2012年9月に聖殿建築を始め、2014年2月10日に完成した。
ピリガダバプテスト教会は、聖書の学びと子ども学校も運営し、信者を神のみことばにより、養うのに
全力を注ぐ予定である。付帯施設として、シャワー室とトイレを備えている。
今回の聖殿建築で、これまで、家庭で密かに礼拝をささげていたピリガダバプテスト教会の信者150人余りは、日向に出て礼拝をささげる環境が整うことになった。インドでは、「教会という建物」が
持つ意味はある。2008年には、ヒンズー教徒がキリスト教信者を激しく迫害し、数多くの人命を
失った後、6年が経ったが、いまだにオディシャ州の信者たちは、痛みを抱えて信仰生活をしている。
イエスを信じるゆえに、女性たちは蹂躙され、その現場で殺された。イエスを信じている人々は、
迫害を避けてジャングルや各家庭に集まって密かに礼拝をささげつつ、厳しい環境の中で信仰生活をし続けている。そんな所で教会の建物が存在するという事実だけで、迫害を避けて散らばっていた
信者たちが、一堂に集まる中心地の役割をすることができるからである。
ピリガダバプテスト教会は、「祈りの教会」である延世中央教会をモデルにして、朝の祈りと毎週、
毎月祈祷会を進行する。担任であるジボン牧師は、毎年ヒンドル山修養館で開催する牧会者
セミナーに参加し、延世中央教会が祈っている姿勢に大きな恵みを受けたからだ。
礼拝は、公式礼拝(主日礼拝、三日礼拝、金曜徹夜礼拝)と主日に、個別に子ども礼拝をささげる。
福音の不毛地に建てられたピリガダバプテスト教会!主はイエスの血により建てられたこの教会を
用い、残酷な血に染まっているインドの地をイエスの血で洗って、インド全地域にイエスを
宣べ伝えることの先頭に立てられるであろう。この教会を建てようと支援してくれた信者たちの汗と
労苦を無駄にしないように、これからピリガダバプテスト教会が主の守りの中で、主がゆだねられた働きを全うすることを切に願っている。インドで継続的に進行している聖殿建築も神様の助けにより無事に完成され、インド12億の人口を生かすことに用いられることを祈っている。
/ソン・ミエ記者
教会新聞377号(2014-03-15)から抜き書きしました。