パキスタン、教会に爆弾テロ発生
ペシャワール地域で78人死亡
パキスタン教会が呻吟している。
先月11月22日、パキスタンの教会で発生した自爆テロで被害を受けた聖徒たちが
韓国の教会に向けて支援を訴えた。テロにあった教会は、カイバルパークツンクと
州ペシャワールにある「万民教会(All Saints Church)」と現場で78人が死亡、140人
以上のけが人が出った。
韓国人A宣教師によると「万民教会の負傷者や死亡者の家族及び聖徒たちは祈りと
支援を訴えている」と韓国の教会に助けを要請した。A宣教師は「ペシャワールは、
クリスチャンとイスラム教徒が出会う最前線」とし「クリスチャンの被害は増え続け、
これまでに128人が死亡し168人が治療中だ」と伝えた。
パキスタンでは自爆テロの被害に続き、小学校の教科書までクリスチャンへの迫害を
正当化していってクリスチャンのための保護措置が急がれる状況だ。最近パキスタン
公立小学校の教科書にクリスチャンを対象にした衝撃的な迫害を正当化する内容が
載って議論が起こった。
中東メディア研究所は、今月初めに発刊した報告書で、「いくつかの小学校の教科書が
「クリスチャンを殺害することが私たちの目標であり、クリスチャンを殺してイスラム殉教
精神を実践しよう」という部分が含まれていることは事実だ」と明らかにした。
メムリは、この教科書が「イスラム勢力は、パキスタン内、非イスラム教徒へ継続的な
攻撃を開始しなければならない」と記述したと伝え、「教科書や政府の政策で登場する
非イスラム教徒に向けた憎悪は、パキスタン内のクリスチャンと少数宗派迫害の正当化を
提供した」と評価した。
パキスタン、神聖冒とくは無条件死刑?
クリスチャン立場ますます狭くなり
パキスタンの連邦シャリーア裁判所がイスラムの神聖冒瀆罪に対して無条件死刑の宣告と
執行を要求した。
神聖侮辱罪の処罰の法令がこのまま強化される場合、パキスタン内のクリスチャンたちの
立場はさらに狭くなる。また、これまで、冒涜行為をして裁判を受けている人々は、死刑では
なく、他の刑罰を得ることができたが、今後は無条件死刑宣告を受ける状況に置かれる
ようになった。また、すでに死刑宣告を受けても刑を執行しないまま刑務所に閉じ込められて
いる人々に対してもすぐに処刑することができる根拠を提供する。連邦シャリーア裁判所が
12月初めに下した決定と私法命令は、大統領が署名すれば効力を発揮する。
現在法律は、神への冒涜行為をした者に最高死刑まで処しているが、実際に何人かの
場合を除いては、通常、終身刑にとどまる。ところが、今回の連邦裁判所が下した決定は、
終身刑もしくは長期懲役刑の可能性を排除して、無条件に死刑に処するようにした。
一方、パキスタンの政界ではむしろ神聖冒瀆法の適用を緩和しなければならないという
主張を取り上げたが、このような主張を出した政治家が暗殺された事例も二度あった。
教会新聞367号(2013-12-28)から抜き書きしました。