【牧羊一念】歳月を無駄にする愚かな人
神は、私たちに「機会を十分に生かして用いなさい」と語られています。「機会を十分に生かして用いなさい」という言葉はすなわち、あなたの人生を十分に生かして用いなさい、ということです。また、「人生を十分に生かして用いなさい」という言葉は、肉体がある時を永遠なるたましいの時のために、大切によく用いなさいという意味であり、神のみこころに従い忠実にまた真実に生きなさい、ということです。
すべての人は与えられた歳月の中で生きています。ある人は自分の歳月が、どこに向かって行くかも分からず、「生活苦」という重い罪の荷を背負ったまま、あてもなく生きていきます。疲れ果て重荷ばかりをたくさん背負って一生涯生きた後、永遠なる滅びの地獄に送り込まれるのなら、その人生はあまりにも哀れなことではありませんか。
「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。」(マタイ11:28)
歳月を無駄にする人はとても愚かな人です。歳月を無駄にする人と、お金を無駄にする人がいるなら、どちらがより愚かな人なのですか。歳月を無駄にする人が、より愚かな人ではありませんか。お金は無駄に使っても、また稼ぐことができますが、肉体がある時を一度無駄にしてしまうと取り返しがつかないからです。 私たちは肉体がある時が、永遠なるたましいの時のために、どれだけ大切な時なのかをよく認識して、絶対に無駄に使ってはいけません。
それでは、どんな人が信仰生活をよくしている人なのでしょうか。まさに信仰の良心を持っている人なのです。信仰の良心がある人が忠誠をつくすことができます。神の大いなる恵みが分かる信仰の良心を持っている人なら、神のために忠実であり、感謝しながら生きていくべきなのです。
神の良心は御子イエス・キリストをこの世に遣わすことでした。それは、罪の下に暮らし滅びの地獄に行かざるをえない私たちを生かすためでした。人間の良心は、私たちを救ってくださった主の前に、感謝し思う存分に忠誠をつくすことです。これは、人間に与えられた歳月の中で、神と共に生きていくことができる唯一の道なのです。私たちは、このように貴重な歳月を絶対に無駄に使ってはいけません。
/ユン・ソクジョン担任牧師
教会新聞502号の記事です。