私たちが信仰生活をするとき、霊的な戦いの最終目的は、永遠の命を得ることにあります。もし、人生を終える瞬間、自分の魂が地獄に落ちるとしたら、それは考えただけでもぞっとすることです。悪魔は、あなたの人生の最後の瞬間まで、私たちを、肉の欲ときらびやかな世に誘惑して、霊的な戦いの場で無気力にさせ、結局、地獄に連れて行こうとする使命に満ちています。だから、キリストのすぐれた兵士たちに負けても、あきらめずに態勢を整えて再び誘惑するのです。
悪魔は、ユダヤ人を利用してイエス·キリストを十字架にはりつけにしたとき、自分が勝利したと思い、イエスを死の力で完全に掌握したと錯覚しました。しかし、イエスは死の力に打ち勝って鮮やかに復活されたのです。十字架で死なれたことが、死として終結せずに復活の礎になることを、主はすでに知っておられました。それゆえ、カヤパの中庭で鞭打たれた時も、ローマ兵士が緋色の上着を着せ、唾を吐き、いばらの冠をかぶせた時でも耐えられました。
十字架を背負ってゴルゴダにのぼる時も、十字架の上で釘打たれたときにも、最後まで耐えられ、十字架上で、「完了した、成し遂げられた。」(ヨハネ19:30)と言われました。生き返り、サタン、悪魔との戦いの勝利者になると知っていたので、苦難に打ち勝たれたのです。
このように勝利は、将来現れる栄光を信仰によりつかみとり、霊的な戦いで最後まで戦って生き残ることなのです。私たちは最後の瞬間まで神のみことばを離さず、従順し、祈ることによって聖霊に満たされ、勝利の先鋒であるイエスとともに生きる最高の祝福を享受しなければなりません。私たちは、永遠の命を勝ち取ったキリストの良き兵士として、死を覚悟して霊的な戦いに参加し、現在しばらくのあいだ受ける軽い苦難に勝たなければなりません。霊的な戦いで最後に生き残る者が真の勝利者なのです。
ユン・ソクジョン担任牧師
教会新聞427号(2015-03-21)から抜粋しました。